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概要

広報えびな

広報えびな2 017年1月1日号 6 「正月にこまを回せばお金が回る」と、縁起を担いで回すようになったなどの説から、こま回しは古くから正月定番の伝統ある遊びです。しかし、現代の子どもたちの遊びは昔とはずいぶん違ったものになり、こま遊びをする子どもたちの姿を見掛けることが少なくなりました。今号では、伝統工芸「江え戸ど独ご楽ま」を70年以上に渡って作り続け、国内外に江戸独楽文化を継承している市内在住の職人の広井政昭さんに、こまのこと、海老名のことなどを聞きました。 私は東京都江東区大島で生まれ育ちました。代々江え戸ど独ご楽ま師の家系で、私で4世代目です。初めてこまを作ったのは9歳の時。夏休みに友達が疎開してしまい、時間をもて余していた時に作り始めたのがきっかけです。かれこれ70年以上作っていますが、父から受け継いだ「曲きょく独ご楽ま」や「からくり独ご楽ま」、私のオリジナルを併せたら1万種類を超えるかもしれません。 こま作りは手間と時間がかかります。特に「曲きょく独ご楽ま」は、木を成型後、色付け・乾燥・バランス調整を繰り返す作業です。この工程を7~8回行い、制作には2?3カ月かかります。「からくり独ご楽ま」は1日1個作れるかどうか。だから江え戸ど独ご楽ま師として生計を立てるのは非常に厳しい。以前は30人ほど弟子がいましたが、現在の職人は、私と弟子を入れて3人だけです。誰かに継承してほしいけれど、現状は難しい。 子どもが4人生まれ、縁あって約40年前に上今泉に住まいを構えました。当時は人口が5万人程で、この辺り一帯は海老名耕地が見渡せ大山もよく見えました。今は見られない光景ですが、正月には近所でも、子どもたちがよくこまを回していたんですよ。 ここ数年で海老名は大きく変わりましたね。海老名駅周辺には大きな店舗もできました。新しいま作り続けて70年以上江えどごま戸独楽職人は3人だけ海老名に住んで40年今と昔日本文化を継承する海老名の江えどごま戸独楽職人シティプロモーション課?(235)4574広井政昭さん (江戸独楽師/上今泉在住・81歳)