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概要

広報えびな

3 広報えびな2 017年12月1日号ジョブコーチから働く仲間から 山本さんを一言でいうと「頑張り過ぎるほどの頑張り屋」です。どんどん知識を吸収して、実習中は同じ質問をほとんど繰り返しませんでした。彼女のように、働くことに前向きな方たちが「働く機会に恵まれない」「埋もれている」というのは、本人の生き方にとっても、社会にとっても、とてももったいないことだと思います。もっともっと、やる気のある方を生かせる社会になればいいですね。 障がいのある方とお仕事をする上で、コミュニケーションについての不安の声を聞くことがありますが、私はお互いの存在を意識し合うことが良い環境を作り出すのではと思っています。山本さんが自ら積極的に周囲に声掛けをしてくれることで、同僚も「これお願いできる?」と気軽に声を掛けられる環境ができ、お互いにコミュニケーションをとる関係が築けています。山本さんのどんな仕事でも真剣に取り組む姿勢は、こちらが見習わなければならないほど。 山本さんと同じ障がい福祉課で働く石射さんた。職場の雰囲気を感じながら働く体験ができたことは、大きな経験となりました。現在の仕事内容は? 就労チャレンジを受けた後、市役所の臨時職員として働く機会に恵まれました。現在は障がい福祉課で郵便物の対応や印刷業務、パソコンの入力作業などを行っています。福祉タクシー券を2000枚くらい処理する時もあるんですよ。 仕事は大変ですが、少しずつ頑張っています。私は、口頭より紙での指示のほうが理解しやすいので、繰り返し行う業務は、紙でもらうようにお願いしています。もらったお給料でときどき自分へのご褒美として好きな声優さんのCDを買ったりするんです。やっててよかったというか、達成感を感じる瞬間です。将来の目標は? いつか1人暮らしができたらいいなとずっと思っています。何年後になるかは分からないですが、仕事を続けて貯金して、いつか自立したいと思っています。 障害者雇用促進法では、従業員が50人以上の民間企業に対し労働者数の2%の障がい者を雇用することが義務付けられています。しかし、労働者全体に占める障がい者の割合はまだ低いのが現状です。障がい者雇用状況(平成28年度) 障がいのある方の得意なところ、不得意なところを考慮して、それを生かせる環境づくりが大切です。得意なところ、不得意なところがあるのは健常者も同じこと。「できない」で済ませるのではなく、苦手なところを補うにはどう支援したらよいか、支援の方法を工夫することが必要です。「ともに働く」社会を目指し、だれもが生き生きと仕事ができる環境を実現できるよう、障がいに対するご理解とご協力をお願いします。実雇用率(目標値2.0% )達成企業割合全国1.92% 48.8%神奈川県1.87% 46.7%障がい者雇用の現状と市の取り組み「ともに働く」社会を目指して